ワダチを作る #7:ヘッダー・バナー・日付の帯…画面の見た目を、案を画像で並べて決めた
前回(#6)で、アイコンと削除を作りました。今回は、画面の見た目を整えた話です。
- フォントを、ハコヅミと同じにした
- ヘッダーに、ロゴとメニューを出した
- 記録の画面の上に、バナーを出した(そして、画像を加工した)
- 基本色を、決め直した
- 「朝」「夜」の見出しと、日付まわりを、作り直した
進め方:案を、実際の画面で、並べて見る
見た目の話は、文字で相談すると、いつまでも決まりません。「もう少し見栄えを良くしたい」と言われても、何をどう変えるかが、分からないのです。
そこで、途中から、次の進め方にしました。
- 案を、3〜4つ出す
- 実際のアプリの画面に、その部分だけを差し替えた画像を作って、並べて見せる
- 選んでもらって、Issue にして、実装する
画像は、テストの仕組み(Playwright)で、アプリを動かして、画面の一部を差し替えて撮ったものです。本物の画面なので、実際の見え方に、近いのがいいところです。基本色・見出し・日付まわりは、すべて、この方法で決めました。
フォントとヘッダー
フォントは、ハコヅミと同じ M PLUS Rounded 1c(丸みのある Web フォント)にしました。Google Fonts から読み込みますが、読み込みで表示を待たせないように、最初は media="print" で読み込んで、画面が動き出してから、有効にします。E2E では、Google Fonts に届かない設定にして、「フォントが読めなくても、使える」ことを、毎回、確かめています。
ヘッダーは、これまで、文字の「ワダチ」と、「習慣」のリンクだけでした。ハコヅミと同じように、左にロゴ(アプリのアイコン)、右にメニュー(「記録」「習慣」。アイコンの下に文字)にしました。メニューのアイコンは、Lucide の線画を、使う分だけ写して置きました(パッケージは足さない)。
バナー:差し替えたら、文字が大きすぎた
記録の画面の上に、ハコヅミと同じように、バナーを出しました。ChatGPT で作ってもらった新しい画像(幌馬車と轍の絵)です。
実際に見ると、ロゴ・タイトル「ワダチ」・一文が、全体的に大きすぎました。ハコヅミのバランスに、近づけたい。でも、画像の中の文字なので、コードでは、直せません。
選択肢は、2つ。
- ChatGPT に頼んで、作り直してもらう
- 画像を、加工する
加工を、試しました。ロゴ・タイトル・一文を、切り出して、小さくして、置き直します。元の場所の空は、縦のグラデーションの色で塗り直して、縁をぼかしました。

上:元の画像 下:ロゴ・タイトル・一文を小さくした画像
できた画像を見てもらって、そのまま採用しました(約 134KB が、約 81KB になりました)。「受入での直し」として、画像だけを差し替える PR にしました。
基本色:バナーの文字の色が、また変わった
「基本色は、バナーのタイトルの文字の色にそろえる」という方針でした。ところが、新しいバナーのタイトルの文字は、前より、ひとまわり明るい茶色(#7c4928)でした。今の基本色(#4f2208)とは、少し違います。
3案を、実際の画面で、並べました。

A:今のまま(#4f2208)、B:バナーの文字に合わせる(#7c4928)、C:中間(#653518)
C(中間)にしました。 ヘッダーが、バナーと、なじみます。白い文字とのコントラストは、10.1 あります(基準は 4.5)。
直すところは、3か所(app.css の値、ブラウザの上部の色 theme-color、ホーム画面に追加したアプリの色 theme_color)です。この3つが、そろっていることを、ユニットテストで確かめるようにしました。直し忘れを、CI が見つけます。
「朝」「夜」の見出し
記録の画面の「朝」「夜」は、文字だけで、味気ない状態でした。ハコヅミの「タブ」のような見た目を中心に、4案を並べました。

現状・A:ハコヅミのタブ・B:タブ+アイコン+数・C:帯・D:看板
**案C(帯)**にしました。左に太い線、淡い茶色の帯、朝は太陽・夜は月のアイコン、右端に、**その日の「N / M やった」**を出します。
- 数えるのは、その日に出ている習慣だけ(やらない曜日の習慣、期間の外の習慣は、数えない)
- チェックを付け外しすると、その場で、数が変わる
- 見出しの文字は、
h2のままにして、アイコンと数は、h2の外に置く(テストが、見出しの名前で探しているため)
案D(看板)は、バナーの絵の「朝活・夕活・習慣」の看板と、同じモチーフで、一番ワダチらしかったのですが、傾けた見た目が、好みが分かれそうなので、見送りました。
日付まわり:「今日」の小さな行は、意味が薄かった
記録の画面の日付の下には、「今日」(前の日なら「2026-10-20」)という小さな行がありました。日付は、すでに見出しにあるので、意味が薄い。日付まわり全体も、シンプルすぎる。
3案を並べて、さらに、1週間の帯を「日めくりカレンダー」の形にした3案を、並べました。

現状・案1・案2(日めくり)・案3(1週間の帯)

3-a:帯を日めくりに・3-b:リングの穴つき・3-c:大きな日めくり+週のしるし
**3-b(リングの穴つきの、1週間の帯)**にしました。
- 直近 7 日が、日めくりの形で並び、日付を押すと、その日へ移る
- その日に「やった」がある日に、●(数えない。あるか、ないかだけ。「連続日数を主役にしない」とは、ぶつからない)
- 見出しの日付の右に、「今日」「昨日」「N 日前」のバッジ
- ‹ › は、7 日ずつ。**「もう少し余白が欲しい」**という指摘で、広い画面では、帯と 16px 以上あけた(狭い画面では、7 枚を細くしないよう、見出しの行の右端に移す)
土曜は青っぽく、日曜は赤っぽく、平日は基本色、選んだ日はオレンジの帯です。色は、トークン(sat・sun)にしました。

記録の画面(iPad の幅)。ヘッダー・バナー・日付の帯・朝夜の帯が、そろった
つまずいたこと
- 帯を足したら、既存のテストが3件、落ちました。「最初の
li」を取っていたテストが、帯の日めくり(li)を拾ったためです。習慣の枠を、チェックボックスで探す形に、直しました - 1週間の帯を作るとき、日付の境目(月またぎ・年またぎ・うるう日)を、ユニットテストに、入れました。「選んでいる日が、必ず、7 日の中にある」ことも、60日分で確かめました
おわりに
- 見た目は、案を、実際の画面で、並べて決める。早く決まる
- 3つの値がそろっていることを、テストで見張る(基本色)
- 見出しの構造(
h1・h2の名前)は、変えない。テストが、頼っている
次回は、編集の画面を、1つの「保存する」にまとめた話と、ステップ2を終えて、次の段階に進む話です。