一生、エンジニア!への道 #1:自分のサービス作りに突っ走った1ヶ月で、人生の目的が見えた

定年前休暇に入るまで、あと3年。 このシリーズでは、自分のサービスを作りながら、定年後の生き方を少しずつ試していく記録を残していきます。不定期に、作ったもの・考えたこと・これからやりたいことを振り返る予定です。

第1回は、この1ヶ月の振り返りから。

なぜ始めたか

9月28日、「自分のサービスを作る!」と決めました。

入社してから約30年、オンプレの世界で COBOL・C・VB を書き、運用・保守を続け、途中からは管理職もやってきました。2023年8月の異動でクラウド開発の部署に移り、今は20〜30代中心のチームで、若手をリーダーに据えてサポートに回っています。

ずっと仕事中心の生活でした。 その中で、自分の人生の目的は「シンプルな生活を送ること」だと考えていました。

でも、どこか違和感があったんです。 今振り返ると、仕事から少し距離を置きたい気持ちの表れとして、この目的を掲げていたような気がします。シンプルに暮らしたい気持ちは本物です。ただ、それが人生の真ん中にあるものではなかった。

直接のきっかけは、ライフプランを作ったことでした。定年後はフリーランスとして案件を受けるつもりでいましたが、ライフプランを作ってみると、その意欲が下がってしまった。そこで、案件は受けずに自分のWebサービスを作る方針に切り替えました(定年後は案件を受けず、自分のWebサービスを作ることにした)。

この1ヶ月でやったこと

この1ヶ月は、正直突っ走りました。

  • ハコヅミ:キャンプの忘れ物をなくすチェックリストアプリ。コンテナを積めば、中のギアもまとめてチェックできます。収益化の設定まで完了し、テスター募集中(冬のあいだは開発をいったん休止)
  • ワダチ:習慣トラッカー。今週中には公開できそうで、そこからテスター募集の予定
  • 開発のスピードは、ハコヅミが公開まで約1週間、ワダチはさらに短縮

開発記録は、この記事の公開時点でハコヅミが78記事、ワダチが12記事。どちらもまだまだ増えていく予定です。

そのための投資も惜しまないと決めました。今月は Claude の Max プランにし、GitHub Actions にも課金しています。 理由はシンプルで、今月のチャレンジが、定年後の自分の生き方に直結すると感じたからです。

X での反応は、ハコヅミのときはほぼありませんでした。それがワダチではフォローやコメント、いいねをもらえるようになってきました。1日に数個程度ですが、ゼロからの変化は、思っていた以上にうれしいものです。

やってみて分かったこと

一番大きかったのは、作ること自体が、心から楽しかったということです。

30年間、仕事の中心はずっと「ユーザーの要望に応えること」でした。それはそれでやりがいのある仕事です。 でも今回感じたのは、それとは別の楽しさでした。自分の作りたいものを作る。生み出す。その結果として誰かの役に立てば、それはそれでいい。

エンジニアとしての自負は、自分の根っこにあるものなんだと、あらためて気づきました。

見えてきた人生の目的

そこで、人生の目的を考え直しました。

目的:一生、エンジニア! (自分の作りたいものを、生み出し続ける人であること)

それを支え、彩るための目標が次の5つです。

  • 仕事を楽しむ:つくることを楽しむ。会社の仕事でも、その目線を忘れない
  • シンプルな生活:つくる時間と余白を守るための暮らし方
  • 趣味を続ける:アイデアや刺激の源
  • ゆるいコミュニティ:つくったものを見せ合い、誰かの役に立つかもしれない場所
  • お金に困らない:ほかの4つを支える土台

「シンプルな生活」は目的の座を降りましたが、なくなったわけではありません。興味が広がり続けるエンジニアリングにとって、「何を作り、何を作らないか」を選ぶフィルターとして、むしろちょうどいい位置に収まった気がしています。

お金と収益の位置づけ

ライフプランを立て直してみたところ、作るもので生活費を稼ぐ必要はない、という結論になりました。

それでも収益化に取り組むのは、自分個人の力だけで収益を上げることが、自信につながると思っているからです。 会社の看板もチームもない状態で、自分が生み出したものを誰かが選んでくれる。それは「一生、エンジニア!」を自分自身に証明する、わかりやすい手応えになるはずです。

ハコヅミもワダチも、有料プランは月300円の予定です。 1人でも選んでもらえれば、「自分の力で稼いだ最初の1円」達成。まずはそこが目標です。……これが一番難しそうではありますが。

あと3年

定年前休暇の制度を使うつもりなので、その前の有給消化も含めると、会社員として働くのはあとちょうど3年です。

今月のチャレンジは、定年後の生き方を判断するための予行演習だったんだと思います。 3年後に「さて、何をしよう」と白紙から考えるのではなく、「これをやってきた。これを続ける」と言える状態で踏み出したい。

会社員の今だからこそ、生活の心配なく、作りたいものを作り、反応を見て、自分のペースを探れます。そう考えると、この3年間はかなり贅沢な実験期間です。

突っ走った1ヶ月を経て、ここからはテスターさんの声を聞きながら、少しゆっくりめのペースに戻すつもりです。 次に振り返るときに、どんな景色が見えているか、楽しみです。

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