ワダチを作る #29:Suno で 12 のシーンの曲を作り、鐘の音も替えた
前回(#28)で、12 のシーンの絵と動きがそろいました。残っていたのは曲です。今回は、Suno で 12 曲を作って、アプリに入れたところまでです。
- Suno の有料版を、1 か月だけ使うことにした
- 12 曲の頼み方を決めた
- くり返しの継ぎ目で、失敗した
- 環境音は、混ぜないことにした
- ついでに、鐘の音も替えた
Suno の有料版を、1 か月だけ使う
これまでのシーンの曲は、フリー素材の仮の曲を 1 つ、12 のシーンすべてで使い回していました。シーンごとに合う曲がほしいので、曲を作る AI の Suno で作ることにしました。
気をつけたのは、使ってよい曲かどうかです。Suno の規約を読むと、次のようになっていました。
- 有料版に入っているあいだに作った曲は、商用で使える。解約したあとも、その曲は使い続けられる
- 無料のときに作った曲は、あとから有料にしても、商用には使えない
- 作った曲を伸ばしたり作り替えたりしたもの(リミックス)は、使わないほうがよさそう
前に、無料版で試しに作った曲がありましたが、それは使わず、全部作り直しました。有料版(Pro。月 1,500 円)を 1 か月だけ申し込み、曲をそろえたら解約します。ダウンロードは月 20 曲までなので、作るのはたっぷり、ダウンロードは厳選です。
12 曲の頼み方を決めた
12 曲がばらばらだと、同じアプリの曲に聞こえません。そこで、頼み方(プロンプト)に決まりを作りました。
- 全曲、ピアノを軸にする
- テンポは「66 bpm」のように、数字で決める
- 歌・ドラムは入れない。雨や川の音も入れない
- 瞑想の邪魔にならないよう、「盛り上がらない」「前奏や終わりを大げさにしない」「くり返しに向く」といった言葉を、全曲の後ろに付ける
その上で、シリーズごとに味付けを変えました。
- 一日(朝・昼・夕方・夜の町):ピアノだけ。明るさとテンポで、時間帯を出す
- 四季(春・夏・秋・冬):ピアノに、季節の楽器を 1 つ添える。春はフルート、夏はアコースティックギター、秋はチェロ、冬はチェレスタ
- 自然(清流・雨の池・雲海・花畑):ピアノに、やわらかい音の層(パッド)や弦を重ねて、風景に溶け込ませる
まず朝の町を 1 曲作ってアプリに入れ、くり返したときの継ぎ目と、鐘との重なりを確かめてから、残りを作りました。朝の町は、もっと軽くする案やテンポを上げる案も試しましたが、最初の頼み方がいちばんよかったです。
雨の池だけは、もう少し雨が降っている感じにしたくて、言葉を足しました。雨の音そのものは入れない決まりなので、「しずくのような高いピアノの音」のように、曲調で雨を出す頼み方にしています。
くり返しの継ぎ目で、失敗した
シーンの曲は、タイマーのあいだ、同じ曲をくり返し流します。約 3 分の曲なので、30 分のタイマーなら 10 回くり返します。継ぎ目で音が途切れたり、急に変わったりすると、気になります。
最初は、曲の終わりの 6 秒を、少しずつ小さくしながら、頭の 6 秒に重ねる作り方にしました。終わりの響きが次の回の頭に溶け込むので、継ぎ目がなめらかになるはずです。
ところが、開発環境で聞いてみると、曲の出だしが、途中から始まったように聞こえました。考えてみれば当たり前で、重ねた終わりの響きは、1 回目の頭にも入っています。タイマーを始めた瞬間から、「前の回」の残りが聞こえていたわけです。
そこで、作り方を変えました。
- 曲の頭は、出だしのまま(前の無音だけ切る)
- 終わりは、響きが十分小さくなるまで流し、最後の 3 秒を少しずつ小さくする
- そのあとに、1.5 秒の無音を足す
- 12 曲の音量をそろえる
曲が消えて、一息おいてから、また頭から始まる形です。瞑想の曲なので、この一息は気になりませんでした。
なお、夏の田園と秋の小径は、Suno の曲が 3 分ちょうどで、響きが消える前に切れていました。この 2 曲は、最後の 3 秒を小さくして終わらせています。
環境音は、混ぜないことにした
ワダチには、シーンとは別に、雨・波・焚き火・川・鳥の環境音があります。シーンを選ぶと環境音は選べないので、清流には川の音、雨の池には雨の音を、曲に混ぜておく案がありました。
控えめに混ぜた版と、はっきり混ぜた版を作って聴き比べましたが、曲だけのほうがよかったので、混ぜないことにしました。絵が動いているので、音まで足さなくても、十分にその場所らしく感じます。
ついでに、鐘の音も替えた
曲を聞いているうちに、タイマーの鐘の響きに、雑音が混じっているのが気になりました。
まず疑ったのは、アプリに入れるときの圧縮です。鐘は、ファイルを小さくするために、かなり強く圧縮していました。鐘の高い響きは、強く圧縮すると、シャリシャリした雑音になりやすいからです。
結局、同じ作者が同じ素材サイトに上げている、別の録音に替えました(自由に使ってよい CC0 の素材です)。元の録音は 43 秒ありますが、アプリが鐘のあとに流すのは 12 秒なので、12 秒で切り、終わりを少しずつ小さくしています。圧縮も、前より弱めました。
今の鐘と、新しい鐘を弱めの圧縮・強めの圧縮で作ったものを並べて聴き比べて決めました。ポモドーロの休憩の始まりは、同じ鐘を小さく 2 回鳴らすので、その形でも聴いて確かめています。
次は
これで、有料版の中心になるシーンが、絵・動き・曲までそろいました。残るのは、有料版を公開することです。
次の記事では、同じ日に作った、記録しない「タイマーだけ」の習慣と、ランダムの直し、Safari でだけシーンに線が出ていた件を書きます。