カナエを作る #3:開発の前に、名前を決める。AI のおすすめはイタダキだったが、カナエにした

前回(#2)は、案出しでした。今回は、2段階目の名前です。 (2026年10月時点の内容です)

カナエは、バケットリストのサービスです。名前は、開発に入る前の10月29日に決めました。この記事では、なぜ先に決めるのか、どんな候補があって、なぜカナエにしたのかを書きます。


名前を、開発より先に決める理由

理由は、2つあります。

1つ目は、ブログのシリーズタイトルになることです。「カナエを作る」のように、記事の題名にそのまま入ります。ワダチのときと同じく、企画の最初に決めることにしました。

2つ目は、#1 にも書いた、過去の仕事での経験です。名前をあやふやにして開発を進めると、人によって呼び方がぶれます。すると、ロジックの中身やドキュメントで、整合性が取れなくなります。

個人開発 + AI なら、人ごとのぶれは起きにくいのかもしれません。それでも、名前をきっちり決めてから始めるほうが、芯が通っていて、進めやすいと感じています。


名前の条件

条件は、2つにしました。

  • ハコヅミ(箱積み)・ワダチ(轍)と同じく、日本語の言葉をカタカナにした、短い名前
  • やりたいことを達成するのが目的、ということが伝わる

名前の検討は、Claude のチャットで壁打ちしました。1つ目の条件は、最初から Claude も分かっていて、2つ目の条件は、途中で自分の口から出てきたものです。


最初の候補は4つ

Claude が最初に出した案は、次の4つです。

候補 言葉 イメージ 気になる点
イタダキ 頂 やりたいことを一つずつ「頂」として登っていく。Notion のヘッダーの、山頂で両手を広げている画像のイメージ
サキドリ 先取り 定年後にやりたかったことを前倒しで叶える、という方針そのもの 「お得」「先行予約」の意味でも使われ、軽く聞こえるかもしれない
ノボリ 登り 結果より、過程に重きを置いた名前。3年ごとの期間を一段ずつ登っていく構成とも合う
カナエ 叶え いちばんストレート 人名のようにも見える。他のサービスと重なりやすい

Claude のおすすめは、イタダキでした。ハコヅミ(道具を積む)、ワダチ(日々の跡を刻む)、イタダキ(目指す頂に立つ)と並べたとき、それぞれの役割がきれいに分かれる、という理由です。

確かに、きれいです。ただ、自分のイメージでは、やりたいことを達成するのが目的です。そこで、「今の中では『カナエ』が一番近い」と返しました。名前の2つ目の条件は、このときに、はっきりしました。


カナエに近い方向で、案を足した

カナエで決める前に、「これに類似した案を提示して」と頼んで、比べました。

動詞の連用形(カナエと同じ作り)は、次の4つです。

  • ナシトゲ(成し遂げ):カナエより意志が強く、「自分の力でやりきる」感じが出る
  • ヤリトゲ(やり遂げ):ナシトゲより口語的で、親しみやすい
  • ハタシ(果たし):約束や目標を果たすイメージ。短くて言いやすい
  • カナイ(叶い):「叶った」という結果寄り。単体だと少し分かりにくいかもしれない

名詞は、次の3つです。

  • マンガン(満願):「満願成就」から。願いをすべて叶えるという意味で、リスト全体の達成度を見える化したい点とも重なる
  • ミノリ(実り):やりたいことが形になる、という柔らかいイメージ。人名っぽさはカナエと同じくらい
  • ジョウジュ(成就):意味はど真ん中だが、少し硬め

これで、最初の4つと合わせて、候補は11個になりました。

ここでの Claude の見立ては、カナエに一番近いのはマンガンとナシトゲでした。マンガンは達成度の見える化と意味がつながり、ナシトゲは「予定より先に自分で実現しにいく」という前倒しの姿勢がよく出る、という理由です。

どちらも、理屈はよく分かります。それでも、並べて見たときの答えは「今の中だと『カナエ』が一番しっくりくる」でした。2回とも、AI が理由を付けて挙げた案ではなく、自分がしっくりくるほうを選んだことになります。


カナエに決めた理由

決めた理由は、3つです。

  • 「やりたいことを叶える」という目的が、そのまま伝わる。足した案と比べても、いちばんしっくりきた
  • 「叶える」の連用形で、ハコヅミ(積み)と同じ作り。3つ並べても、シリーズのまとまりがある
  • ブログの連載も「カナエを作る」で、自然に収まる

ハコヅミ、ワダチ、カナエ。3文字か4文字のカタカナで、それぞれ「積む」「続けた跡」「叶える」と、サービスの考え方が名前に出ています。


気になっている点

気になる点も、2つ残っています。

1つ目は、人名にも使われることです。実は、自分のいとこも「かなえ」です。チャットでそう伝えると、こんなやりとりになりました。

自分:自分のいとこもかなえだわw

Claude:それは身近すぎますねw

いとこにサービス名を伝えたら、ちょっと驚かれるか、照れくさがられるかもしれない、とのことです。

ただ、それだけ人名として馴染みのある響きだということでもあります。親しみやすさとしてはプラスと考えました。気になるようなら、ロゴで「叶え」と添えて、言葉から来た名前だと分かるようにする手もあります。

2つ目は、同名のアプリ・サービス、X のアカウント、ドメインを、まだ確かめていないことです。ここは、これから確かめます。


イメージカラーも、一緒に決めた

名前と一緒に、イメージカラーも決めました。ハコヅミは緑、ワダチは茶色です。カナエの色を、Claude に提案してもらいました。

候補 色 イメージ 気になる点
藍 #24406e 夜明け前の空
紫紺 #4b2e83 星空、特別感 少し幻想的で、好みが分かれそう
茜 #a8402f 朝焼け、前向き ワダチの茶色と同じ暖色。赤は削除やエラーの色とも紛れる
青緑 #0e5a66 山の湖、落ち着き ハコヅミの緑に近い

ヘッダーとボタンの見本で並べて比べて、藍にしました。差し色は、金色に近い山吹(#e0a526)です。

カナエのイメージカラーの 4 案を、ヘッダーとボタンの見本で並べた図。A は藍、B は紫紺、C は茜、D は青緑。どの案も、白い文字の「カナエ」のヘッダーと、「登録する」のボタンと、山吹色の「叶えた」のボタンが並んでいる。A だけ太い枠で囲んである

Claude が提案した 4 案(太い枠が、おすすめの A)

決めた理由は、3つです。

  • 夜明け前の空に、金色の差し色が「叶った星」のように見える。カナエの意味に合う
  • ハコヅミの緑、ワダチの茶色と並べても、別のサービスだと分かる
  • カナエはカードの画像が多くなるので、落ち着いた色のほうが、写真の色とぶつからない

山吹は、「叶えた」の印のように、達成したときの嬉しさを出すところに、控えめに使うつもりです。


おわりに

名前とイメージカラーが決まったので、これで案出しと名前の2段階が終わりました。

次は、企画の深掘りです。案出しで出した25件を、AI と壁打ちしながら、どんな機能を入れるか、優先度はどうするかを決めていきます。

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